2016.12.01

●年末年始のお知らせ●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 早くも12月ですねぇ。

 私の12月の楽しみは、カモの肉を食べること。

 クリスマスはチキンを焼きますが、誕生日と年越し蕎麦とお正月のごちそうは カモ です。

 初夏に庭で収穫しておいたブラックベリーのソースをかけたローストは最高で、ワインが進みすぎてキケンです。

 カモといえば・・

 ずいぶん昔、公園で行き倒れていたアヒルが勤務先に保護されてきたんですけどね。もう 全身ウジだらけで瀕死のアヒル。激しい腐敗臭とそこらじゅうを這いまわるウジ。にげまどう獣医さんたち。

 保護されたアヒルは、バリケンっていう種類の、見た目が超不細工なアヒルなんですけど、当時の勤務先では鳥を診ないし、獣医さんたちも鳥の名前とか知らないから、私がそのアヒルをみて「お!バリケンですね」と言ったところ、思いっきりキョトンとされました。

 犬を運ぶキャリーで、バリーケンネルっていうブランドがあって、これを通称、バリケンといいます。当時は、犬を運ぶキャリーはこのバリケンくらいしかなく、どこの動物病院にも、バリケンがおいてありました。

 勤務先の病院でも バリケン といったら、犬のキャリー以外にありませんから、瀕死の腐ったアヒルを指して、バリケンだ!という新人を、諸先輩方は、おまえ大丈夫か?という目でみていたようです。わけわからない事を言ってないでこれをなんとかしろ!と、ウジの処理とアヒルの世話を丸投げされました(笑)

 で・・このバリケンというアヒル。なにしろ模様も汚いし、顔も不細工。公園の池に泳いでいるのを時々みかけますが、全く癒されませんし、普通のアヒルより大きいので家庭のペット向きでもありません。

 いったいこのアヒルの家禽としてのニーズって何なんだろうと、子供のころから長年の謎でした。

 ところが、最近になって、12月に、養殖家からカモを買うようになって、その謎がとけました。

 養殖家のホームページの製品紹介で、「フランスでカモ料理といったらこの品種。大きくて肉質が良い最高級の食用カモです」 と褒めちぎられている、バルバリー種というのがありまして・・・ 実際に取り寄せて食べてみると、これがまぁ絶品で。

 あまりに美味しいので バルバリー種についてググってみたところ・・・・・ げげげげげげげ!! これ バリケンじゃん!! 

 この可愛くないアヒルの使用目的というか存在意義がはじめてわかりました。食用品種だったのね・・・。

 アヒルだとばっかり思ってたけど、カテゴリーは カモ だったのね。不細工だと思ってたけど、美味しかったのね。
 
 はやく 届かないかなぁ~  バリケン。

 ある日、保護されてきたら ど~しよ~かなぁ~(悪魔のささやき)。

 画像は、年末年始の休診のご案内です。フードとお薬の在庫確認はお早目に!


 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。