2016.10.17

●お寒むぅございます●

本日もお立ち寄りありがとうございます。
 
 季節の変わり目です。

 明け方の冷え込みにやられてしまう小動物・高齢動物が増えてきております。

 まだ暖房を意識しない季節ですし、ともすれば夏日が来たりしますが、明け方は意外と冷え冷えしております。私たち人間は、布団の中にいるので、明け方の冷え込みには気が付きにくいです。ご注意を。

 いままで、無事に冬を越してきた個体かもしれませんが、いったん体調を落とした小動物(小鳥を含む)は、しっかりと保温しないと、治療に反応しなくなります。

 治療のための保温とは・・・ 「こうしたら暖かいかな?という行為をあてずっぽうに行うこと」ではなく、動物のいる場所の温度を指定の温度まで上昇させ、その温度が、一日中、変化なく、一定に保たれている状態を指します。結果としてそれが達成されていなければいけません。

 ゆたんぽ 毛布 ひよこ電球 マット型ヒーターなどなど。結果として足りてなければ意味がありません。

 園芸用室内温室(組み立て式ビニールハウス可)とヒーターとサーモスタットと内気扇と最高最低温度計が最低限必要で、その中に、動物の飼育ケージを入れる・・・このくらいやらないとダメです。

 そこそこの出費となりますが、温度変化に弱い、小さな動物を飼育するとはそういうことですので、頑張るか、治療をあきらめるか、どっちかの選択だと思っていただくしかありません。

 ただし、そこまでは無理という現実問題もあるでしょう。いまある設備(マットヒーターだけ とか)でなんとかしたいという希望も、良く耳にします。その場合は、必ず、温度計を用いて、足りているのか足りていないのか、あるいはオーバーヒートになってしまうのかどうか、実際に観測することを、強くお勧めします。

      以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。