2016.08.01
●守備範囲●

8月に入りました。
野の生き物たちの世界は、あと2週間ほどで秋。
秋とえいば、虫の声。 むりやりですが・・
私も、毎年、自宅で鈴虫を飼っているのですが、今シーズンは未だかつていない不調に見舞われています。
ウイルス感染と思われる病気が蔓延し、だいじな鈴虫さんたちが、バッタバッタと死んでおります。コオロギの仲間なのに。 バッタバッタと・・・
去年の個体群の卵から孵化したグループから発生し、あっという間に ほぼ全滅。
かろうじて生き残った連中に、外の血を入れようと、別系統の鈴虫をまぜたところ、抵抗性がないのか、後から入れた子たちは、病気をもらって一日で全滅。前から立てていた計画を優先したのがよくありませんでした。わかりきった結末なのに・・・可哀想なことをしました。
蒸れないように、飼育ケースにも手を加え、あのてこのてで健康状態を保とうとするのですが、どうもいまひとつ。
別系統を2群れ用意してあるので、彼らがなんとか次世代につながることを期待しつつ、発症群は隔離しました。
血統強化のため、秋には、野生個体群の採集にチャレンジしてみたいなと思ってますが、虫が捕れるかどうかよりも、休みが取れるかどうかのほうが危ういです(笑)。
それにしても虫の病気・・・
まえにクワガタの羽化不全の治療はしたことがありますが、鈴虫のウイルス病の治療なんて考えたこともありませんでした。
ためしに免疫増強剤のセファランチンでも舐めさせてみようかなと思います。植物のアルカロイドだから、鈴虫が食べても大丈夫そうだし・・・・。脊椎動物と同じ免疫システムとは限らないから、効かないかもしれませんけどね。
ちなみに・・・獣医も仕事で昆虫の病気に向き合うことがあります。
それは腐蛹病(ふそびょう)というミツバチの病気で、家畜伝染病予防法でも定義されています。
腐蛹病は、ある種の細菌感染によって、ミツバチの蛹が腐ってしまう病気で、養蜂業界に大打撃を与えてしまうのため、行政が定期的に養蜂家をまわって、検査や予防を行います。
三鷹でも小規模な養蜂を楽しんでおられる農家さんが多いので、獣医さんがまわっているかもしれません。
これは、都道府県の家畜衛生試験場に勤務している獣医さんのお仕事なんだと思いますが、往診に行って、犬にかまれる獣医と、ハチに刺される獣医の、どっちがいい? って言われたら、私は犬のほうががマシかな・・・。犬だったら、飼い主さんがなんとかしてくれそうだし。
看護師のカナちゃんは、虫がとっても苦手なので、ミツバチの往診いくぞ!とか言ったら 辞めますっ!て言われそうなので、ミツバチの仕事は受けません。
写真はアカギの木の根っこ。木が倒れないように独特の形になります。昔は、この板状の根で船の舵を作ったりしたそうです。板状の木の根を発達させる樹木は、アカギよりもサキシマスオウの木が有名で、西表島の観光コースの中には、これの見学が含まれていることが多いです。
なお、西表島の自然をガイドをするときに、相手が崖っぷち年齢の女性だった場合には、なるべく、この木の根の説明をしないで素通りするのが礼儀となっています。
以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
野の生き物たちの世界は、あと2週間ほどで秋。
秋とえいば、虫の声。 むりやりですが・・
私も、毎年、自宅で鈴虫を飼っているのですが、今シーズンは未だかつていない不調に見舞われています。
ウイルス感染と思われる病気が蔓延し、だいじな鈴虫さんたちが、バッタバッタと死んでおります。コオロギの仲間なのに。 バッタバッタと・・・
去年の個体群の卵から孵化したグループから発生し、あっという間に ほぼ全滅。
かろうじて生き残った連中に、外の血を入れようと、別系統の鈴虫をまぜたところ、抵抗性がないのか、後から入れた子たちは、病気をもらって一日で全滅。前から立てていた計画を優先したのがよくありませんでした。わかりきった結末なのに・・・可哀想なことをしました。
蒸れないように、飼育ケースにも手を加え、あのてこのてで健康状態を保とうとするのですが、どうもいまひとつ。
別系統を2群れ用意してあるので、彼らがなんとか次世代につながることを期待しつつ、発症群は隔離しました。
血統強化のため、秋には、野生個体群の採集にチャレンジしてみたいなと思ってますが、虫が捕れるかどうかよりも、休みが取れるかどうかのほうが危ういです(笑)。
それにしても虫の病気・・・
まえにクワガタの羽化不全の治療はしたことがありますが、鈴虫のウイルス病の治療なんて考えたこともありませんでした。
ためしに免疫増強剤のセファランチンでも舐めさせてみようかなと思います。植物のアルカロイドだから、鈴虫が食べても大丈夫そうだし・・・・。脊椎動物と同じ免疫システムとは限らないから、効かないかもしれませんけどね。
ちなみに・・・獣医も仕事で昆虫の病気に向き合うことがあります。
それは腐蛹病(ふそびょう)というミツバチの病気で、家畜伝染病予防法でも定義されています。
腐蛹病は、ある種の細菌感染によって、ミツバチの蛹が腐ってしまう病気で、養蜂業界に大打撃を与えてしまうのため、行政が定期的に養蜂家をまわって、検査や予防を行います。
三鷹でも小規模な養蜂を楽しんでおられる農家さんが多いので、獣医さんがまわっているかもしれません。
これは、都道府県の家畜衛生試験場に勤務している獣医さんのお仕事なんだと思いますが、往診に行って、犬にかまれる獣医と、ハチに刺される獣医の、どっちがいい? って言われたら、私は犬のほうががマシかな・・・。犬だったら、飼い主さんがなんとかしてくれそうだし。
看護師のカナちゃんは、虫がとっても苦手なので、ミツバチの往診いくぞ!とか言ったら 辞めますっ!て言われそうなので、ミツバチの仕事は受けません。
写真はアカギの木の根っこ。木が倒れないように独特の形になります。昔は、この板状の根で船の舵を作ったりしたそうです。板状の木の根を発達させる樹木は、アカギよりもサキシマスオウの木が有名で、西表島の観光コースの中には、これの見学が含まれていることが多いです。
なお、西表島の自然をガイドをするときに、相手が崖っぷち年齢の女性だった場合には、なるべく、この木の根の説明をしないで素通りするのが礼儀となっています。
以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。