2016.07.25

●のっぽさん●

本日もお立ち寄りありがとうございます。
 
 のっけから格言をひとつ・・・・。

 「良い飼い主は、良い大工である」

 今から20年ほど前に、生物学者のゴリス・リチャード博士から薫陶を受けた際、頂いた言葉です。

 いまでこそ、飼育情報集め放題、飼育用品買い放題の世の中ですが、ゴリス先生が日本に爬虫類の飼育文化をもってこられた頃(私の生まれるちょい前くらい)は、何を飼育するにも自分で一から作り上げなければなりませんでした。

 動物の生態に関する知識のみならず、給排水設備から電気工事まで、あらゆる大工仕事のスキルが要求され、さらには、創意工夫の精神とセンスが不可欠でした。

 これらを支え、最後までやりとおす情熱もしかりです。

 なんでも安易に手に入る、今の時代の飼い主さんにも、おおいに見習ってほしい姿勢だと思います。

 写真は、先日、とある飼い主さんに教えていただいた、採尿道具。 ペットボトルを切って作ったものだそうです。

 しゃがんで排尿する動物から尿をもらうのに、当院では、「紙皿を敷いて、たまったらシリンジで回収して・・・」という方法を提案してきましたが、これからは、この方法をおすすめいしたいと思います。

 よく言えば柔軟。そのまま言えば他力本願な私としては、これからも飼い主さんからのグッドアイディアをパクリありがたく頂戴し、日々の仕事の役に立てていきたいと思っています。

     以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。