2016.02.29

●The Hurt Locker●

本日も お立ち寄りありがとうございます。

 今日は2月の29日でございます。ご存知4年に一度の閏年。だから何だ ということなんですけどね。
 
 今日を逃したら次は4年後までこの日付のブログは書けないから更新しなきゃ!とか、今回ハレー彗星を見逃したら、次は生きてるうちに見ることができない!とか。アイフォンが新型になったから買わなきゃ!とか。

 なんというか・・・いろいろね。  気にしないと楽ですよ。

 写真はご存知スワダの爪切りでございます。

 先日、指の関節が固まっているスコティッシュ・ホールドの爪切りをしたんですけどね。指が全部関節炎なもんだから、痛いわけですよ。さわると。

 ネコの爪切りするときって、指をちょっと伸ばし気味に、ニュッてして切るじゃないですか。あれができない。指を持たれただけで痛いから、おうちでは切れないわけです。

 病院でも、細心の注意を払って、痛くないようにうまいこと切るわけなんですけど、痛いのは指の関節だけじゃないから、看護師のスゴ技抱っこにも時間の限界があるんです。ガマンの限界が来るまでに全部の爪を切り終わらないといけない。でも、ふつうの切り方ができないから、いつもの調子でチャッチャと終わらない。

 慎重かつ細心かつスピーディに。

 その点、ギロチン式と違って、スワダの爪きりだと、爪を刃にくぐらせる作業がないぶん楽。サクっと切れるから、爪に圧迫がかからないので、切られたことに気がつかないので、いちいち身をよじったりしないぶん作業がはかどります。

 ところがね。看護師も長期熟成老齢個体ヴェテランになると、抱っこをしてる手の感覚だけで、猫のガマンの限界のタイムリミットがわかるらしいんですよ。それこそ秒単位で(笑)。

 「あと5秒で爆発します」

 もうね。冷たいというかね。落ち着きすぎた声色というかね。作業者への思いやりゼロというかね。額の汗とか絶対ふいてくれそうにない感じで、サラっと言ってのけるわけですよ。あと5秒とか。

 まぁね。こっちもスワダの爪切りという心強い味方がついてますからね。

 爆弾のタイマーが0・0・0・0・1になったところで、間一髪 ミッション完了です。

 今日も生きて家族のもとに帰るぞと。決意もあらたに各人の持ち場にて奮闘するわけです。
 
  以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。