2016.01.02

●一足違い●

写真はオウム・インコの雛用のパウダーフードです。
 
 パウダーを水で溶いて湯煎で40度くらいの鳥肌に温め、雛のソノウに流し込んで使います。

 インコ用ではありますが、スズメやメジロの雛を保護した時なんかにも重宝します。

 今回は、12月30日に持ち込まれたドバトのために取り寄せました。正月でも配送に対応するガッツのあるネットショップに感謝です。

 喉を掻き切られて瀕死だったハトさん。あたためたり、補液したり、痛み止めやら抗生剤やらを注射したり、患部の整復をしたり、酸素室に入れたりと、やれることは全部やりましたが、一瞬だけ元気になるそぶりを見せたものの、残念ながら昨晩亡くなりました。ドバトはとてもタフな生き物なので、なんとかなるかと期待していましたが残念です。
 個体が亡くなってから、餌が届くというのは空しいものです。無駄な買い物とならないよう未開封のまま冷蔵保存して来春の雛の季節に備えたいと思います。

 ドバトの保護に関しては、HPの「自宅でできる豆知識」のところをクリックしていただいて、ドバトとカラスの保護に関する記事を参照いただければと思います。文章長いですけど。

 なお、当院は東京都の方針に従って野鳥救護の活動をしておりますので、基本的にはカラスとドバトの救護はしておりません。 今回は、東京都が御用納め中の直接来院症例だったので、眼の前で心を痛めておられる都民への対応として治療をしました。
 無償の治療が立て込むと病院の経営が悪化しますので、「あそこはドバトを診るらしい あとへ続け!」 はやめてださいね。よろしくお願いします。

   以上。三鷹・吉祥寺のペットドクターいのかしら公園動物病院の石橋でした。