2016.04.19

●犬の日●

本日もお立ち寄りありがとうございます。

 夏のいちばん暑いころを、「ドッグ・デイズ」って言いますが、昨日と今日は、一足はやい夏日で、うちのドッグズもへろへろのヨダレ犬になってます。

 心臓にしろ皮膚にしろ、暑いのは犬の大敵なので、なんで8月の暑い日が犬の日なのか・・と不思議に思って調べてみたら、星座の「おおいぬ座」のシリウスというお星様の動きと関係があるのだとか。 農業計画の暦に関係した単語のようです。

 実際の犬には、かんけーないじゃんか!勘違いして、夏にしゃかりきに散歩する人が出たらこまりますね。

 写真は、子宮蓄膿から復活した、うちのエイちゃんです。子供をとりたいので、無理やり危険をおかして内科治療でやりすごしました。

 子宮蓄膿の場合、子供をとる予定がなくて、母体の命が最優先の場合には、手術で子宮と卵巣を摘出するのがいちばんいいと思います。

 ただ、エイちゃんのように、おとーさんのエゴで、なにがなんでも子供をとるぞとか、ブリーダーさんの虎の子の種親とか、なにかしらの基礎疾患で手術が難しい場合の苦肉の策として、ホルモンの拮抗剤が子宮蓄膿の治療に使われます。

 この薬は、日本では手に入らず、輸入するのに時間がかかるうえ、この薬をもっている動物病院もきわめて少ないので(危険をおかしてまで内科で子宮蓄膿を治す必要のあるケースがきわめて稀なため、この薬を持っているメリットが少ない)、今回は、埼玉県のハダ動物病院の院長先生と、川崎の村山動物病院の院長先生のお力を借りて、治療を行うことができました。

 両先生には心から感謝しております。

 さて。写真のエイちゃん。
 果たして、再発せずに、このまま無事に秋の発情を迎えることができるでしょうか。

 発情したとしても、無事に妊娠することができるでしょうか。 まだまだ沢山のハードルが待ち構えています。

 無事に生まれたら、ブログは子犬自慢一色になるんじゃないかと思いますが、その際には、皆さま心を広く、暖かい目でおつきいいただければと思います。

 以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。 
2017/4/17