2017.02.20
●パンデミック・ジャパン●

本日もお立ち寄りありがとうございます。
娘のクラスのどのお父さんより おケツの肌がすべすべしていると自負する獣医がお送りしております。
本題。
インフルエンザがまだまだ猛威をふるっております。娘のクラスは学級閉鎖になって、家でアニメばっかりみてやがります。
一方で、鳥インフルエンザも同時進行で流行っております。国内の農家があちこちやられてます。
東京都内で拾われた野鳥からも高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されちゃいまして、鳥インフルエンザウイルスの存在がより身近なものとなっています。
双方が同じ時期に多発してる状態がよろしくありません。
さらに!!
鳥から人への感染は普通では起こりえないはずなのに、現在、中国では70人ちかくもの人が鳥インフルで亡くなっているそうです。ここから世界中に死亡例がひろがる可能性は低いのですが、ウイルスが変異してしまうとそうもいきません。
とくに、人から人にうつる人型インフルに感染している最中に、運悪く鳥インフルエンザにもかかると、体内で人インフルと鳥インフルのハイブリッドが形成され、新型インフルが誕生してしまう危険性が高まります。
死亡率はそのままで感染率アップ。もれなく人類大パニック。
鳥から人に感染がおこっている中国の現場に、ヒトのインフルにかかった人がいると ほんとにヤバイ。本来なら生まれないはずのものが生まれてしまう。
ちょっと前のエボラの脅威が記憶に新しですが、感染力の強さでは、インフルのほうが恐ろしいですからね。
数年前の出来事を思い出してください。メキシコの豚型が人型に変異してから、日本に入るまで、あっという間だったでしょ? あのときは、死亡率も感染率も低くかったからあれですみましたけどね。
学級閉鎖って、クラスで10人くらいの感染が見られたら実施されますよね。本来ならば、数日して閉鎖が解除されればクラス全員が元気で授業再開できるはず。
しかし、高病原性鳥インフルエンザが変異した新型が流行した場合、学級閉鎖の10人の欠席は、そのうちの6人の子供が死亡することを意味します。こわいですよね。
中国の人民のみなさん。朝起きたら太極拳をするまえに、一番で口をすすぎ、うがいをし、日常生活の中で手洗い消毒をこまめにして よく眠り、まずは人インフルエンザにかからないようにしましょう。
かかったら 外出や人との接触をひかえましょう。
そして、鶏を自分でさばいて食べるのも止めましょう。 爆買いは来日せずに通販でお願いします。
日本のハンターや鷹匠のみなさん。銃猟や鷹狩でとらえたカモを食べるときには、ウイルスの飛散、肉の汚染に留意して解体作業をしましょう。肉は加熱調理しましょう。鍋料理をするときは、取り箸と自分の箸の区別を厳密に。まな板はいちいち洗ってからサラダをつくりましょう。
もしも、獲物と格闘したあとの、嫌ぁ~なタイミングで高熱を発したら、お医者さんに、「カモをばらした後なんで、ただのインフルエンザじゃない可能性も想定しておいてください」と申告しましょう。
都市部で細々と養鶏を行っている農家さん。完全防備のウィンドウレス鶏舎ですら発症がみられています。露天のスカスカの鶏舎は危険です。弱った鶏をみつけたら、すぐに家保に連絡して検査をうけましょう。
人口密集地域での養鶏が開放型の鶏舎で行われているなんて事実は、農林省も知らない盲点かと思われます。都内の零細養鶏をいとなんでいる方は、インフル問題を考えるとき、卵の生産性を心配するのではなく、人口密集地域における公衆衛生上の配慮だと思って対策していただきたいと思います。
写真は、「エイちゃん ピーンチ!」の図(涙目)
以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。
娘のクラスのどのお父さんより おケツの肌がすべすべしていると自負する獣医がお送りしております。
本題。
インフルエンザがまだまだ猛威をふるっております。娘のクラスは学級閉鎖になって、家でアニメばっかりみてやがります。
一方で、鳥インフルエンザも同時進行で流行っております。国内の農家があちこちやられてます。
東京都内で拾われた野鳥からも高病原性鳥インフルエンザウイルスが検出されちゃいまして、鳥インフルエンザウイルスの存在がより身近なものとなっています。
双方が同じ時期に多発してる状態がよろしくありません。
さらに!!
鳥から人への感染は普通では起こりえないはずなのに、現在、中国では70人ちかくもの人が鳥インフルで亡くなっているそうです。ここから世界中に死亡例がひろがる可能性は低いのですが、ウイルスが変異してしまうとそうもいきません。
とくに、人から人にうつる人型インフルに感染している最中に、運悪く鳥インフルエンザにもかかると、体内で人インフルと鳥インフルのハイブリッドが形成され、新型インフルが誕生してしまう危険性が高まります。
死亡率はそのままで感染率アップ。もれなく人類大パニック。
鳥から人に感染がおこっている中国の現場に、ヒトのインフルにかかった人がいると ほんとにヤバイ。本来なら生まれないはずのものが生まれてしまう。
ちょっと前のエボラの脅威が記憶に新しですが、感染力の強さでは、インフルのほうが恐ろしいですからね。
数年前の出来事を思い出してください。メキシコの豚型が人型に変異してから、日本に入るまで、あっという間だったでしょ? あのときは、死亡率も感染率も低くかったからあれですみましたけどね。
学級閉鎖って、クラスで10人くらいの感染が見られたら実施されますよね。本来ならば、数日して閉鎖が解除されればクラス全員が元気で授業再開できるはず。
しかし、高病原性鳥インフルエンザが変異した新型が流行した場合、学級閉鎖の10人の欠席は、そのうちの6人の子供が死亡することを意味します。こわいですよね。
中国の人民のみなさん。朝起きたら太極拳をするまえに、一番で口をすすぎ、うがいをし、日常生活の中で手洗い消毒をこまめにして よく眠り、まずは人インフルエンザにかからないようにしましょう。
かかったら 外出や人との接触をひかえましょう。
そして、鶏を自分でさばいて食べるのも止めましょう。 爆買いは来日せずに通販でお願いします。
日本のハンターや鷹匠のみなさん。銃猟や鷹狩でとらえたカモを食べるときには、ウイルスの飛散、肉の汚染に留意して解体作業をしましょう。肉は加熱調理しましょう。鍋料理をするときは、取り箸と自分の箸の区別を厳密に。まな板はいちいち洗ってからサラダをつくりましょう。
もしも、獲物と格闘したあとの、嫌ぁ~なタイミングで高熱を発したら、お医者さんに、「カモをばらした後なんで、ただのインフルエンザじゃない可能性も想定しておいてください」と申告しましょう。
都市部で細々と養鶏を行っている農家さん。完全防備のウィンドウレス鶏舎ですら発症がみられています。露天のスカスカの鶏舎は危険です。弱った鶏をみつけたら、すぐに家保に連絡して検査をうけましょう。
人口密集地域での養鶏が開放型の鶏舎で行われているなんて事実は、農林省も知らない盲点かと思われます。都内の零細養鶏をいとなんでいる方は、インフル問題を考えるとき、卵の生産性を心配するのではなく、人口密集地域における公衆衛生上の配慮だと思って対策していただきたいと思います。
写真は、「エイちゃん ピーンチ!」の図(涙目)
以上。三鷹・吉祥寺のペットドクター いのかしら公園動物病院の石橋でした。