各種予防と健康診断

狂犬病予防接種について

1.督促状が来ちゃったんだけど大丈夫?

生まれて初めての接種は生後91日(約3ヶ月)が経過した時点から1か月以内に行う事が義務づけられています。
例えば、7月31日生まれの仔犬は、生後約3ヶ月が10月となるので、11月中に接種を済ませる必要があります。
以降毎年、年に1回の接種を行います。
では、毎年11月に接種すればいいのね?という話になりますが、そう簡単な話ではありません。
行政の事務処理の都合で、当該年度の接種済票(鑑札)を得るには、4月1日から6月30日の間に接種すべし! 
というガイドラインが存在するのです。
そんな事言ったって、イヌの生まれ月によっては4月~6月以外の時期に接種せざるを得ないじゃないか! という事態が発生します。
このガイドラインに従うとすれば、7月31日生まれの仔犬は、11月に接種したあと、翌年の接種は11月ではなく4~6月の間になります。 
ガイドラインを知らずにちょうど一年後の11月に接種しようとすると、4~11月までが事務処理上の空白期間となり、当該年度未接種扱いとなり、「督促状」が来てしまいます。
ガイドラインに従い、4月に打つとなれば、前回の接種から、半年も経過していないのにまた接種するのかと。飼い主さんとしては不安になりますよね?
結論から言って、心配なら4月にリセットしなくて大丈夫です。
一年以内に狂犬病ワクチンを打ってますよ!という状態が維持できていればよいのです。
イヌが事故を起こすと、予防接種済票の提示を求められます。
このとき、前回の接種日から一年以上経過していると、狂犬病予防法違反で厳重注意または送検される可能性があります。
しかし、きちんと毎年同じタイミングで接種をしていれば問題なく、「今年度の鑑札は持ってないけど、かかりつけの獣医さんに聞いてくれたら一年以内に接種している証明はできるから!」で大丈夫です。

2.春の予防シーズンに合わせたほうがいいの?

春の予防シーズンに狂犬病ワクチンの接種をされた方は、当院で、登録の代行を受けられるというちょっとしたメリットがあります。当院発行の接種証明書と、市からのハガキと、お預かりした登録料をまとめて市役所に持って行って、私たちが接種済票を受け取ってきます。
なお、月末にまとめて市役所に行きますので、お渡しまでにお時間をいただくことになります。後日、お電話いただき、済票が病院にあるかを確認してから取りにいらしてください。
春の予防シーズン以外での狂犬病ワクチンの接種では、登録の代行は行っていません。
1.で解説した督促状の件が、煩わしいという方は、狂犬病のワクチン接種を4月~6月のタイミングにリセットしていただいても問題ありません。
私の経験上、特に健康上の問題が発生した事例はありませんし、翌年からはずっと4~6月の年一回の接種となるので、間隔が短くなるのは最初だけです。
飼い主様ご自身の判断でお決めください。

3.そもそも狂犬病のワクチンは打ったほうがいいの?

狂犬病ワクチンの接種は、狂犬病予防法という法律で全ての犬の飼い主に義務付けられています。打った方がいいか?ではなく「打たなければいけないもの」とご理解ください。
狂犬病ワクチンの接種は、犬から感染する致死的な病気から、人間社会を守るためのものであると解釈していただけると、理解が早いと思います。
それから。
狂犬病のワクチンを毎年打っているという事実が、結果的に飼い主さんを守る事になる。という事実は意外と知られていません。
実際に犬が人を咬んだ場合必ず、狂犬病ワクチン打ってる?と問われます。
日本は狂犬病ウイルスが存在しない狂犬病清浄国であるという事実をさっぴいても、咬傷事故ならば、医療の観点から狂犬病の可能性を除外する必要があるからです。
この時、一年以内にワクチンが接種されていないと(数か月のブランクを含む)、咬んだ犬が狂犬病ウイルスをもっていないという事を証明するために、自宅検疫処置がとられ、定期的に動物病院で検診を受け、証明書を発行するなどの「結構面倒な手間」がかかります。
未接種期間が、一年どころか数年もあって、あきらかに意図的に接種を拒んでいたことが判明すれば、狂犬病予防法違反の対象として送検されます。
毎年きちんと打っておいたほうがいいと思いません?
でも、うちの子は人を咬んだりしないし。って思った方も多いと思います。
そうなんです。咬傷事故なんてそうそう起きたりはしないんです。
ですが。
ここからが本題です。
職業柄、犬にまつわる対人トラブルに多くかかわってきましたが、愛犬家目線で見ると、理不尽なまでに飼い主さんが不利な世の中であると断言できます。
例えば。
公園で犬を散歩していたら、知らない子供が近寄ってきて、「可愛いワンちゃん触らせてぇ~」なんてことはよくある話ですが、その時に、陽気な犬がその子供にジャレついて、勢いあまって転ばせてしまったり、お手をする前足でちょっとした擦り傷を子供に追わせてしまう可能性もあります。
そこに親がかけつけて、子供が犬に怪我をさせられた!という騒ぎになると、なぜか「狂犬病のワクチンを打っているのか?」という流れになるのです。咬んでねぇし!は通用しません。海外の感染事例では引っ掻き傷からの感染も報告されていますので。
犬の対人トラブルにおいて、飼い主が勝訴した例はほぼ無く。圧倒的に犬と飼い主は不利な世の中となっています。上記の例でいうならば、「犬が子供を転ばせる可能性は十分予想できた。その場合、飼い主は犬をしっかりと管理し、予防措置をとる義務を怠ったといえる。」と判断され、過失傷害だか動愛法違反だかを問われた上に、狂犬病ワクチンの未接種が明るみにだされて、狂犬病予防法違反のオマケがつく可能性が大です。
理不尽 としか言いようのない沙汰が愛犬家を待っているのが今の日本の社会です。
余談となりますが、コンビニにある犬の係留ポストにリードを結んで、犬を置いて買い物に行くなんてのも完全にアウトです。犬は絶えず飼い主に管理下におかなくてはならないので、見ていないところで何が起きても100%飼い主が悪いという結果が待っています。
結論。 狂犬病予防ワクチンはちゃんと毎年打つのが正解です。

4.そもそも狂犬病ってどんな病気?

日本では過去70年ほど発生が無く、WHOに清浄国として認定されているので、恐ろしい病気としての実感がわきませんが、アジアやアフリカ地域では毎年のように6万人近くの人が死亡している、現実的に危険な病気です。幸いにしてヒト→ヒトの空気感染がないので、パンデミックには至りませんが、ヒト→ヒト感染の勢いがコロナ並だったら、ゾンビ映画のような世界になると思います。
先のコロナ禍で亡くなった方が、2020年から2024年までの5年間で14万人(我が国での話)であった事を考えれば、ヒト→ヒト感染無しで毎年6万人が亡くなっている病気というのは、結構な脅威だと思います。
日本では狂犬病という名前がついていて、犬の病気かい?と思われがちですが、実は、このウイルスは全ての哺乳類に感染し、発症せずに個体群の中にウイルスを持ち続ける野生動物が多く存在するので、根絶することが大変困難な病気です。
日本が清浄国であるというのは、島国であるという特性と、先人たちの命がけの努力(特に蔓延していた当時の獣医さん保健所の職員さん)と、愛犬家の協力と、輸入動物への厳重な検疫の賜物で、かなり奇跡的な状態と言えます。
現時点でも、狂犬病は隣国に普通に蔓延しており、いつ何時、検疫の目をかいくぐって我が国に侵入するとも限らないのです。記憶の新しい事例では、沖縄県西表島のわずか200kmとなりの台湾で、イタチアナグマという野生動物に狂犬病ウイルスが検出されて騒ぎになりました。また、ウクライナ(清浄国ではない)からの難民の方と一緒に避難してきた愛犬たちの検疫についていろいろ物議をかもしたこともありました。また、海外からの船舶が停泊中に、船員が飼っている犬が船から自由に出入りして(検疫をうけていない違法行為)港をウロウロしているのを危険視する声も聞かれます。
狂犬病ウイルスは、保菌動物の唾液を介して人間に感染し、抹消神経を伝って脳に向かって感染が進んでいきます。脳にウイルスが到達するとウイルスは脳で増殖したのちに今度は全身の抹消神経にむけて拡散していき、様々な神経症状を発症します。ひとたび発症すればほぼ100%の人が死亡します。
咬まれた場所が脳に近いと2週間ほどで発症しますが、脳から遠い末端部だった場合は、最長で2年という時間をかけて脳に到達して発症します。
私はいろんな生き物に咬まれながら日々を暮らしていますが、2年前に何に咬まれたかなんて絶対思い出せません。いつ何に咬まれたんだか覚えていないタイミングでの発症というのは恐ろしいです。
中には洞窟でコウモリから飛び散ったウイルスがミストとなって人に吸い込まれて感染したと思われる例や、そもそも思いあたるフシが全く無く、知らない間に感染していたという事例も多いです。
狂犬病蔓延地域に海外旅行した場合、
①ウロウロしている犬に触らないこと
②コウモリ アライグマ キツネ スカンク コヨーテ マングース 外ネコ サルなど、リスクの高い野生動物(死体を含む)と接触しないこと
③コウモリが大量に棲息している場所にわざわざ入り込まない などのリスク管理をしましょう。

狂犬病の症状ですが、人の場合、はじめは風邪と区別がつきにくい軽い症状が出ます。感染動物と接触した部位(感染犬にペロペロ舐められた。その皮膚にちょっと傷があったといった事例)がチリチリ チカチカ と表現されるような神経痛を感じる事もあります。
その後、風があたると過敏に反応する怖風症 水を見ると過敏反応する怖水症 幻覚 麻痺などの重い症状が出て死に至ります。発症した人は唾液をだらだらとたらし、この唾液の中にはウイルスが含まれているので、厳重に処理しないと、治療にあたる人に感染する危険性があります。神経症状で錯乱した患者に咬まれて感染し亡くなった人もいます。
犬が狂犬病に感染した場合、潜伏期間20日~80日で発症が見られます。
発熱 嚥下困難 ヨダレ過剰 歩様の異常 落ち着きを失いウロウロ 絶えず変な声で吠える 興奮しやすくやたら咬みついてくる 咬みつくときに警告なしでいきなり咬んでくる 光や音への過敏反応 それらの刺激から隠れようとする といった症状がみられたのち、全身麻痺からの呼吸困難で死亡します。発症がみられてから死亡するまでの期間は2~7日と言われています。
海外旅行先では基本、野生動物・家畜・ペットの区別なくウロウロしている動物には絶対に触らないのが鉄則ですが、参考までにこんな様子の犬は危険!というサインを列記しておきます。
・口がダラっと開いている。開きっ放しな印象
・口から舌が垂れ下がったままで乾燥しているが ヨダレはダラダラたれている
・変な声で吠える 吠え続ける
・自身の尿を異常に舐める
・異常に水を舐める
・嘔吐 吐出している
・行動が変 落ち着きなく目的なくウロウロしている
・食べ物ではないものを食べてしまう
・攻撃的になり、辺りかまわず咬みつく 挑発や警告なしにいきなり咬んでくる
・歩いたり走ったりする際にこわばるような動きをみせる
・ヨロヨロしている 眠そうにしている 頻繁に座る

5.狂犬病にかかったら

動物が狂犬病にかかったら治療の対象とはなりません。殺処分となります。
動物の治療や管理にかかわる人の人命が優先されますので、家族同然の愛犬であっても治療はうけられません。
人が狂犬病にかかった場合には、免疫療法によって治療が受けられますが、すでに発症してしまった人は100%死亡しますので、症状が出てからの治療ではありません。
狂犬病の疑いのある動物と接触して、「うつされたかもしれない」と思った時点で治療がはじまります。ですから、海外で動物と接触した場合は、接触したことを強く自覚して、少しでも怪しいと思ったら、なるべく大都会に移動して、医療機関を受診することをお勧めします。
狂犬病を疑う動物と接触した場合の対処のガイドラインが厚生労働省のホームページに掲載されていますので、蔓延地域に渡航する際には熟読をお勧めします。渡航先で動物との接触が確実視される場合は、あらかじめ国内で狂犬病予防ワクチンを接種(人用のワクチンがあります)することをお勧めします。私は、フロリダ大学に研修に行くときに狂犬病のワクチンを接種してから渡航しました。

6.まとめ

狂犬病は全ての哺乳類にリスクが存在しますが、その中でもイヌがもっとも人間の身近に存在し、発症するとやたらと人を咬みまくって人を感染させてしまう存在なので、犬の狂犬病ワクチン接種は公衆衛生上とても重要な役割を果たします。
狂犬病予防法の細部に関しては、今後、改変の必要性もあるかと思われますが、予防接種自体は必須であることに変わりはありません。
イヌを飼った以上 仕方ありません。予防接種をうけましょう。
狂犬病の脅威から人社会を守る防波堤として協力してくださる愛犬家の皆様のご協力に感謝します。
皮膚病治療に力を入れています。
マイクロバブルバスは予約制となりますので予めお電話ください。
・狂犬病予防接種(近隣のみ手続き代行)
・混合ワクチン接種
・フィラリア予防
・ノミダニ予防
・各種寄生虫駆除
・健康診断など
お気軽にお問合せください。マイクロチップの挿入も行っています。

イヌの混合ワクチン

1.犬の混合ワクチンの種類について(当院では5種または8種の2択となります)

犬の混合ワクチン接種について、当院の診察室でよくある質問は、5種と8種どっちがいいの?という話。
単純にざっくり説明させていただくと、最低限予防しておいたほうがいい、イヌにとってとても危険な4つの感染症のワクチン(コアワクチンといいます)と、パラインフルエンザの予防ワクチンが入っているのが5種。 これに加えて、人獣共通感染症であるレプトスピラ症の予防ワクチンとイヌコロナウイルス感染症の予防ワクチンが入っているのが8種です(当院では7種を使用しておりましたがメーカーの都合で現在は8種になります)。
5種の内訳は、イヌジステンパー、イヌパルボウイルス感染症、イヌアデノ2型ウイルス感染症、イヌ伝染性肝炎、イヌパラインフルエンザウイルス感染症  
8種はこれに加えて、イヌコロナウイルス感染症、レプトスピラ・カニコーラ、レプトスピラ・イクテロヘモラジーの3種の予防ワクチンが含まれています。
レプトスピラ症は、保菌動物の尿から犬やヒトに感染します。主な保菌動物はネズミですが、昨今街中でみかけるタヌキやハクビシンやアライグマも汚染源になりえます。犬も発症せずに慢性感染した場合、他の犬やヒトに感染を広げる保菌動物となります。
汚染した尿が口に入ったり、接触した皮膚に傷があった場合に感染します。なぜか水遊びや水場での作業中に感染することが多く、犬の散歩では、水たまりは要注意です。
発症した犬では、発熱が見られ、嘔吐、下痢、出血傾向(血尿や喀血)黄疸、腎炎などを経て死亡する事もあります。犬から人に感染した場合でも同様の症状が見られ発熱・悪寒・頭痛・筋肉痛・腹痛・結膜の充血などの風邪症状で見過ごされがちですが、重症化すると、命にかかわる事態となります。
ヒトでは感染症法の四類感染症 イヌでは家畜伝染病予防法の届出伝染病に指定されています。
保菌動物が身の周りに存在しなければ感染の危険はなく、どちらかと言えば風土病的な感染症として、蔓延地帯でもない限り、それほど怖がらなくても良い病気です。
で!三鷹近辺はどうなのよ。という話ですが、当院の開業当時は、東京でのイヌの発症例はみられず、上記のような説明で飼い主さんに安心していただき、8種のワクチンを強くお勧めすることはありませんでした。
ところがここ数年で、野川、玉川上水の上流、井の頭公園での発症が相次いで報告され、もはや安全な地域とは言い難くなってしまいした。保菌動物の中で延々と受け継がれて行く性質を考えあわせると、犬の生活パターンによってはレプトスピラの予防は強く意識したほうが良いようです。

結論としては、家のまわりでネズミやタヌキ、ハクビシン、アライグマを目撃した。野川や玉川上水のほとりや井の頭公園を散歩する。犬が集まる場所に連れていく。休日は愛犬を野山に連れていって水遊びをさせる。そんなドッグライフの方は、8種がお勧めです。
ほとんど家の中で過ごし、散歩の舗装道路の上だけを歩かせるといった場合には、5種で良いと思います。
なお、レプトスピラは種類が多く、当院でご用意している8種混合もしくは、
レプトスピラ2種混合ではカバーしきれないタイプも存在します。今後の動向によっては、三鷹武蔵野地区でも10種混合クチンを導入するか、レプトスピラ4種混合ワクチンの追加接種を検討しなければならない日が来るかもしれません。

2.混合ワクチンの接種時期と回数

仔犬が生まれたら、生後60日と90日の2回の接種を行います。
以降、毎年1回の接種がメーカーから推奨されています。これは、抗体価(ワクチン接種によって得た病気と闘う力)が1年くらいしかもたないというデータをもとにした接種プログラムです。
ただし!
抗体価は、もっと長期間持つから、1年に一回は打ち過ぎだ。ワクチンメーカーと儲け主義の獣医の陰謀だ!というご意見もあります。
狂犬病ワクチンは法律で接種を義務づけられていますが、混合ワクチンは任意であって、接種を受けるか否かは飼い主さんの自由なので、強制的に打たれることはありませんのでご安心を。
最近では、抗体価をチェックするための各種検査サービスがはじまり、ワクチンを打つ前に抗体価を検査して、抗体価が下がったのを確認してから接種すれば良いという道を選ばれる飼い主さんもいます。
ただし、抗体価がいつ危険なレベルまで下がるかはわかりませんので、抗体価の検査を年に何回やったら安心なのか?という話になりますが、検査キットのメーカーに問い合わせたら明確なガイドラインはありませんでした。より安心を勝ち取るには頻繁な検査が必要となるようです。疑心暗鬼につられて頻繁に抗体価を確認するとなると、そのたびに採血をすることになりますし、コストもかかるので、私はあまり現実的な検査ではないなと感じ、強くはお勧めしていません。
ただし
抗体価の検査は、「ワクチンを打っても抗体価があがらず無反応な子が存在する」という現象を確認することにも使えるので、まったく意味のない検査サービスというわけでもありません。
また、動物病院よってはコアワクチンを3年に一度の接種とし、年に1回の抗体検査を行い、抗体が下がった事を確認してから追加接種を行い、レプトスピラのワクチンを毎年接種するという方法とるところもあるようです。

3.混合ワクチンの接種証明書について

混合ワクチンを接種した子には、接種証明書が発行されます。ドッグラン、トリミングサロン、ペットホテル、ペットと泊まれる宿などで提示を求められることがあるので、大切に保管してください。

4.予防する病気の詳細について
イヌジステンパー:
イヌの致死率は90%のウイルス病 
結膜炎 呼吸器症状(青っぱな 咳) 消化器症状(下痢 血便)
皮膚症状(紅斑 水泡 膿疱 パットの硬結) 
神経症状(痙攣 麻痺) などがみられます。
イヌ伝染性肝炎:
仔犬では致死的ですが、それ以外だと致死率は10%程度のウイルス病
急性の発熱 黄疸 全身の出血傾向 下痢 嘔吐 などがみられます。
イヌアデノ2型ウイルス:
ケンネルコフ(伝染性気管支炎)の原因ウイルスのひとつ。
風邪症状を引き起こしますが、仔犬が肺炎になると危険
イヌパラインフルエンザウイルス:
名前が似ているけれどもインフルエンザとは別のウイルス病
人のパラインフルエンザとも別の病気です。
発熱、咳などの呼吸器症状がみられます。
イヌパルボウイルス:
仔犬で致死的 成犬でも集中治療しないと回復が難しいウイルス病
潜伏期が2日程度と短く、嘔吐下痢で急速に衰弱し、白血球が減少するため、二次感染がおこり腸炎が悪化してトマトケチャップ状の出血性下痢となります。
イヌコロナウイルス:
成犬では無症状な場合が多く、仔犬では嘔吐下痢による衰弱がみられます。パルボウイルスとの混合感染でさらに事態を悪化させる存在として予防が推奨されています。コロナ禍のコロナともFIP(猫伝染性腹膜炎)とも別の種類のコロナウイルスです。
イヌレプトスピラ:
スピロヘータという細菌による人畜共通感染症で、詳細は冒頭で解説したとおりです。
レプトスピラには多くの菌株が存在し、そのうち7タイプが届出伝染病として指定されています。菌株(タイプ)ごとのワクチン対応が求められますが、全ての株に対してワクチンがあるわけではありません。
現在は4種(カニコーラ イクテロヘモラジー グリッポチフォーサ ポモナ)のワクチンが存在し、それら全てが含まれる混合ワクチンは10種混合ワクチンもしくはレプトスピラ4種ワクチンとなります。
レプトスピラのワクチンは、菌株が違うと効果ありませんので、主として海外の流行が主流なっている、グリッポチフォーサとポモナを割愛した構成とするのが無難であると判断するワクチンメーカーが多い様です。
東京都では、令和4年以降の集計、30症例(確定診断いたらない、疑いも含む)のうち、型が判明しているのがわずか4例で内訳はカニコーラとイクテロヘモラジーの2種となっており、おおむねワクチンメーカーの判断と合致しているようです。型不明の症例が多いのが不安ですが、臨床の現場で型まで確定する事が困難なので仕方ありません。
5.ワクチン接種時の諸注意

まず、健康な状態であることが前提です。接種前に状態確認を行いますので、食欲不振など、飼い主さんが感じる異常があるならば申告してください。
ワクチンは副反応が起きる可能性があります。飼い主さんがなるべく長時間監視できるように、午前中の接種をお勧めしています。閉院間際の接種で、夜間に副反応が起き、飼い主さんが寝ている間に人知れずワンちゃんが・・・・・ といった事がないように。という配慮です。
夜間の救急病院に駆け込んだ場合は、必ず、今日ワクチンを打ったと申告してください。
混合ワクチンの副反応は、接種後数時間から1-2日の間にみられることが多いです。
特に、アナフィラキシーショックという致死的な状況は、接種後数時間以内に起こることが多いので接種直後は安静にしてよく観察しましょう。
一般的な症状は、顔がパンパンに腫れる、全身のかゆみ、ぐったりする、ふらふらするといったもので、嘔吐や下痢がみられることもあります。すぐに病院に来てください。
「病院に行ったのがストレスで落ち込んでいる」とか「注射部位を気にする」「注射部位が少し腫れている」「ちょっと食欲が落ちた」程度の変化ならば病院に電話で一報の後、経過観察で良いと思います。

6.なぜ狂犬病予防接種と日にちをずらすの?

PL法(製造物責任法)という法律がありまして。
ワクチンメーカーも、自社ワクチンが引き起こすもしれない事故に対して責任をとる義務が生じました。
この場合、ワクチンよるトラブルなのか、他の要因によるトラブルなのかを区別する必要があります。
起こりうるトラブルが類似している狂犬病ワクチンと混合ワクチンを同日に接種した場合、どちらのメーカーも責任をとりようがないため、両者は日程をずらして接種するように通達されました。
狂犬病ワクチンは不活化ワクチンなので、狂犬病ワクチンを接種した後に他のワクチンを打つ場合は2週間程度の間隔をあけます。
先に混合ワクチンを接種した場合、混合ワクチンはほとんどが生ワクチンなので、1か月あけてから狂犬病ワクチンを接種することが推奨されています。
最後に。重要なお話をひとつ。
急遽決まった旅行や、施設の利用で、どうしても狂犬病予防ワクチンと混合ワクチンの両方の接種証明書が必要になり、両者を同時に、もしくは短い間隔で接種したいと希望する飼い主さんがいらっしゃいます。
その場合、上記の解説を十分にご理解いただき、その上で、自己責任にて同時接種をリクエストしてください。飼い主さんの希望と、リスクに対する理解と同意が得られれば、同時接種に対応いたします。
尚、この場合、なんらかの健康被害があっても、メーカー等への損害賠償請求は行えませんのでご了承ください。
・混合ワクチン
・ノミダニ予防
・避妊
・去勢手術など
お気軽にお問合せください。
怖がらせないように丁寧に対応します。
極端に怖がりで飼い主さんしか触れない猫ちゃんや野良猫さんは、洗濯ネットに入れてきていただけると助かります。

フィラリア症

1.フィラリア症の予防期間が長くなりました。

温暖化の影響で、蚊の活動期間が長くなったため、フィラリア症の予防薬を4月上旬から12月上旬の9ヶ月飲ませる必要があります。

2.フィラリア予防の開始前には、血液検査が必要です。

フィラリア症の予防薬は、予防薬といいつつも「駆虫薬」です。
この薬を飲ませるとイヌの体内にいるフィラリアが死にます。
予防という観点からいうと、「殺したいフィラリア」は、蚊が運んでくる、小さな少数のL3仔虫のフィラリアであり、心臓や肺に到達した大きなオトナのフィラリアや、全身の血管にウジャウジャ泳いでしまっている小さな大量のミクロフィラリアではありません。
蚊が運んできて、イヌの体内に入ってくるL3仔虫のフィラリアは、数が少なく、虫のサイズも顕微鏡サイズなので、イヌの体の中でこいつらが死んでも、イヌは虫の死体を分解処理しきれます。
一方で、L3仔虫が成長しながら1か月かけて肺や心臓に到達し、オトナのフィラリアになってしまうと、
その大きさは20-30cmくらいの長さで素麺くらいの太さになります。沢山の数のオトナのフィラリアが寄生している状態では、肺や心臓の中に絡まり合った大量の素麺があるのと同じような状況になります。このような状況で予防薬を飲ませてしまうと、肺や心臓で大きな虫が死んでしまい、その死体が流れて肺の血管に詰まったり、虫の死体から溶け出した成分がイヌの体にショック症状を起こす危険性があります。
また、心臓や肺に寄生するオトナのフィラリアが、オスメス揃うと、交尾をして、仔虫を沢山産みます。この仔虫はミクロフィラリアといって、顕微鏡サイズの小さなフィラリアですが、ものすごく大量に産まれますので、イヌの体中の血液がミクロフィラリアであふれかえります。このような状況で予防薬を飲ませてしまうと、体内にあふれかえっている大量のミクロフィラリアが一斉に死んでしまい、体中の血管にミクロフィラリアの死体が詰まったり、ミクロフィラリアの死体の成分が一斉に溶け出して、イヌの体にショック症状を起こす危険性があります。
フィラリア予防薬は、「駆虫薬」であって、虫を殺すことはするけれども、虫が入ってこないように未然に予防する薬ではないので、「飲ませてはいけない状況」というものが存在するのです。
飲ませても大丈夫か否かを確認する検査が、春の予防シーズンに行われる「フィラリア検査」です。検査キットで、フィラリア陰性と証明できれば、安全にフィラリア予防を開始することができます。
毎シーズンきちんと飲ませているのだから、検査は必要ないだろうという考え方もありますが、最後の予防薬を飲ませたあとに暖かい日が来て、運悪くフィラリアをもった蚊にさされてしまうと、春までの間にL3仔虫が成長しながら肺や心臓に到達してオトナになり、「薬をのませたらダメな状態」になりますので、念のために予防開始の直前には検査が必要なのです。
沖縄県のように通年フィラリアの薬を飲ませている地域では、春のフィラリア検査は必要ないかもしれません。
しかし沖縄県でもフィラリア検査キットは使われています。
なぜなら「シーズン中の飲み忘れ」はもっと危険だからです。春夏秋の間はそれこそ普通に蚊が飛んでいて、フィラリアのL3仔虫をイヌに運んできていますので、飲み忘れがあると、これらはオトナのフィラリアに成長してしまいます。そのまま、考えなしに次の月に思い出したように投薬をしてしまうと、非常に危険な事になります。もしも飲み忘れが発覚した場合は、検査を受け、安全を確認した上で、投薬を行いましょう。

3.当院では、オールインワンの薬や美味しいチュアブルタイプをお勧めしません。

フィラリア予防薬には、普通の錠剤タイプと、食べておいしいチュアブルタイプが存在します。チュアブルタイプは、おやつのように喜んで食べるので、投薬が楽です。
そして、このチュアブルタイプのフィラリア予防薬の中には、回虫などの消化管内寄生虫(線虫類に限定される)と、ノミやダニなどの外部寄生虫の全てを駆虫できるオールインワンタイプの製品もあって人気です。
しかし!
あえて時代の流れに逆らうつもりはありませんが、当院ではオールインワンのチュアブルタイプを手放しではお勧めしません。理由を以下に述べておきます。もちろん、テレビコマーシャルで見て気に入ったからどうしてもそれがいい。忘れっぽいし、いろいろ面倒だからどうしても端折りたい。という飼い主さんのリクエストにはちゃんとお応えして、在庫はしています。
私がオールインワンのチュアブルタイプをお勧めしない理由の一つは、おいしいと盗み食いの事故が起こる点。パッケージがしっかりしているので、これを破ってまで食べる子がほぼいないのが救いですが、喜んで食べる薬は食べ過ぎ注意です。
二つ目の理由。これが本題なのですが、おいしい薬を与えると、何の苦労もなく投薬が済むので、犬に薬を飲ませるための技術が飼い主さんの身につきません。おいしい薬ではなくても、おいしい餌にくるんで薬を与えるのも同様にお勧めしません。飼い主さんの判断で薬を粉にして餌に振りかけるという例もありますが、これはいちばん良くないパターンです。
犬の口をあけて、錠剤やカプセルを喉の奥までいれて確実に飲ませることができる。
これは、飼い主として絶対に必要なスキルです。
美味しい薬や美味しいものにくるまれた薬を飲むのは、食欲がある間だけです。何かの病気になったとき、真っ先に現れる臨床症状の一つが食欲不振ですから、一番投薬したい時に限って薬を飲めないという事態になります。非常に危険です。
フィラリア予防薬は、月に一度、飼い主さんが犬に薬を飲ませる練習をする大切な機会だととらえるべきです。上手に飲ませるスキルのある飼い主さんと、おとなしく言うことを聞いて薬を飲む犬。主従共に成長していきたいものです。
最後に。オールインワンをお勧めしない3つ目の理由を解説します。
オールインワンの飲み薬で、ノミ・ダニを予防する場合、ノミとダニは血液中に溶け込んだ有効成分を吸血することによって駆除されます。つまり、一度は吸血させるということです。吸血させたうえで、その血に含まれる毒でノミ・ダニを殺すしくみです。
一方で、従来の背中に垂らすタイプのノミ・ダニ駆除薬は、イヌネコの体表だけで仕事をします。成分が血液中に入らない。そして、イヌネコにたかったノミ・ダニは体表に存在する駆除成分で、吸血を開始する前に殺されるので、イヌネコは、吸血されることがありません。
ノミアレルギーというものがあります。ノミの唾液にアレルギー反応が起き、激しい皮膚炎になるという病態です。たった一匹のノミが吸血しただけでも、そのときに注入されるノミの唾液に体が反応して、広い範囲に炎症が起こります。
ノミアレルギーは、ノミに吸血される前にノミを殺す「垂らすタイプの予防薬」で防ぐことができますが、吸血させないとノミを殺せない、「飲むタイプの予防薬≒オールインワンの美味しい予防薬」では防ぐことはできません。ノミは殺せますがノミアレルギーは発症します。
今話題の、マダニ媒介性の重症熱性血小板減少症候群(Severe fever with thrombocytopenia syndrome; SFTS)は、マダニが吸血する際に、マダニの唾液に含まれるウイルスが動物の体内に侵入して感染します。
マダニが吸血する前にマダニを殺す「垂らすタイプの予防薬」ならSFTSを防ぐことができますが、吸血させないとマダニを殺せない、「飲むタイプの予防薬≒オールインワンの美味しい予防薬」ではSFTSを防げません。
以上が、私がオールインワンの美味しいフィラリア予防薬を強くお勧めしない理由となります。
連れてこられる前に、状況やご相談内容をお電話ください。
鳥類専門病院へのご紹介も行っています。
特定危険動物種へのマイクロチップ挿入も行っています。

ノミ・ダニの予防

温暖化の影響や、都市部の野生動物の増加により、ノミ・ダニの寄生率が増加しています。加えて、ダニが媒介する人獣共通感染症であるSFTSの蔓延といった問題もあり、ノミ・ダニの予防がより重要な課題となってきています。
当院では、従来通りの背中に垂らすタイプの予防薬をお勧めしていますが、背中の皮膚に過敏反応が起きてしまう子や、イヌのフィラリア予防と同時に行えるオールインワンタイプの薬を強く希望される飼い主さんのために、飲むタイプのノミ・ダニ駆除薬もご用意しています。
ここでは、垂らすタイプのノミ・ダニ駆除薬の使い方のコツについて解説したいと思います。

①垂らす位置
舐められない場所に垂らします。具体的には首の付け根あたりが良いでしょう。
皮膚につけるのが目的なので、一か所に全量を垂らしても毛細管現象で被毛に吸い上げられてしまうばかりなので、数か所にわけて垂らします。
よく毛をかき分けて、皮膚につくように垂らしましょう。

②薬が効くしくみ
垂らすタイプのノミ・ダニ予防薬は、皮膚の表面にある皮脂を伝って全身に広がっていきます。全身に広がった後、有効成分が皮脂腺に潜り込み、貯留します。
皮脂が皮膚表面に分泌されるたびに有効成分が体表に放出され、体表は1ケ月にわたり、ノミ・ダニが生存できない環境となります。
イメージとしては、火山ガスが噴出する谷に迷い込んだ野生動物が死んでしまう感じに似ています。
血を吸おうとしてやって来たノミ・ダニは血を吸うことなく命を落とします。

③垂らすタイミング
皮脂を伝って全身に広がっていくので、体表が皮脂で潤っている頃合いが理想です。
つまり、そろそろ風呂入れないと臭いなぁ。くらいの時期に垂らすのが良いです。
シャンプーをすると皮脂が失われるので、お風呂に入りたてのさっぱりした状態で垂らしても薬が広がりにくいので十分な効果が得られません。
「薬をつけたら、しばらくシャンプーできないので、風呂に入れてから垂らします!」は間違いです。

④垂らした後、シャンプーはいつしていいの?
薬が、皮脂を伝わって全身に広がり、皮脂腺に格納されるまでに2-3日かかると言われていますので、滴下後、4日ほど我慢してから風呂に入れたら確実と思われます。

まとめ。
そろそろ風呂入れないと臭いよなぁ という頃にノミ・ダニ予防薬を首の付け根に垂らしましょう。皮膚につくように、毛をよくかき分けて、数か所にわけて垂らします。
垂らした後、さらに4日ほど我慢してから風呂にいれましょう。

⑤こんな子は別のタイプの薬にかえます。
確実に滴下しているのにノミがつく。つまり薬剤耐性のノミがついてしまった場合。
皮膚が過敏反応を起こし、滴下すると炎症が起きてしまう子。
薬浴を頻繁にしなければならない子。

⑥その他の注意
垂らしたあと、数時間で乾きますので、それまでは滴下部位を触らないようにします。人間に害はないですが、幼児などは念のために動物から隔離しておきましょう。
複数個体を飼育している場合には、お互いに舐め合わないように気を付けましょう。
ホームセンターで売っている製品の中には、包装がそっくりでも、中身がピレスロイド系農薬である場合があります。このタイプはイヌネコにも中毒症状が出ますので、注意が必要です。
・ウサギ
・ハムスター
・ハリネズミ
・フクロモモンガ等
のポピュラーなものから、各種エキゾチックペットに対応しますが、対象外の動物もいますので、連れてこられる前に、状況やご相談内容をお電話ください。
また、あなたが「珍しいペットを飼おう!」という衝動に駆られたときには、飼う(買う)前にご相談ください。
夢と現実のギャップについてご説明します。
小学校の飼育動物に関するご相談にも対応しています。

春の健診

毎年、春になると検査会社が、セット割引のキャンペーンを行います。それにあわせてお得な検査セットをご用意しております。

①イヌ健診セットA
腎疾患早期発見検査SDMA・血球検査10項目・電解質検査3項目・血液生化学検査19項目がセットになって、小さな変化も見逃しません。
フィラリア検査
血球検査10項目
電解質検査3項目
血液生化学検査(内臓機能検査)19項目
腎疾患早期発見検査SDMA

②イヌ健診セットB
上記のセットに、甲状腺疾患の早期発見に役立つホルモン検査をプラス。老齢で不活発になったワンちゃんや、発毛が悪くなったワンちゃん、皮膚が脂漏症になったワンちゃんにおすすめ。甲状腺機能低下の治療を行うと、見違えるほど元気になります。
フィラリア検査
血球検査10項目
電解質検査3項目
血液生化学検査(内臓機能検査)19項目
腎疾患早期発見検査SDMA     
甲状腺機能検査

③ネコ健診セットA
慢性の病気が多い猫ちゃんたちに最適な、早期発見のための健診セットです。
血球検査10項目
電解質検査3項目
血液生化学検査(内臓機能検査)17項目
腎疾患早期発見検査SDMA

④ネコ健診セットB
上記のセットに、甲状腺ホルモンの検査をプラス。猫に多い甲状腺機能亢進症の早期発見が可能となります。
血球検査10項目
電解質検査3項目
血液生化学検査(内臓機能検査)17項目
腎疾患早期発見検査SDMA
甲状腺機能検査

オプションで、メインクーン・ノルウェージアンなど長毛種の心筋症を早期発見する検査もお勧めしています。

猫の腎機能低下の早期発見検査項目であるSDMAに異常値が出た場合、「腎機能低下疑い」として、半年に一度の再検査を行います。連続して複数回、SDMAに異常が出たり、従来の腎臓機能の検査項目であるBUNやCreにも異常が出始めた場合には、ガイドラインに従って治療が始まります。腎臓のダメージを低減させる内服薬の投与開始をお勧めします。以後は数か月に一度の腎機能検査を行い、同時に尿蛋白の検査も行います。尿蛋白は、腎臓内部の微細構造に炎症をおこし、腎機能低下を加速しますので、尿蛋白が検出された場合は、腎臓用処方食の給餌も開始します。
毎年の健診シーズンに飼い主さんとお話をしている時に、よく出てくるのが「うちの子は若いから。まだいいかな?」という話。
まぁたしかにそれも一理ありますが、避妊・去勢手術の術前検査で初手から異常が見つかる例もありますし、そもそも早期発見とは、健康な状態からの比較が重要です。
異常が見つかりました。それ以前は全く検査していません。
じゃあいつから悪かったんだろう。
急性なんだろうか慢性なんだろうか。
若いうちから毎年検査を受けていると、前年のデータと比較して、真の早期発見が可能となります。
なお、春の健診シーズン以外に、夜間の救急病院にかかって受けた検査のデータや、当院が休みの日に他院にて受けた検査のデータは、必ずお持ちいただき、当院の診療記録に反映されるようにしてください。
トリミングサロンのオマケで無料の血液検査を受けましたといった話も散見されますが、いざというときに実際に治療を行う診療施設にデータが反映されないと意味がありませんので、結果の紙をコピーして当院にお持ちください。
輸送方法など、打ちあわせが必要な場合もありますので、連れてこられる前に、状況やご相談内容をお電話ください。
特定危険動物種・特定外来生物種へのマイクロチップ挿入も行っています。

野生動物

病気や怪我で弱っている野生動物・野鳥を見つけたら、以下の窓口に問い合わせて状況を説明し、行政に委ねてください。
 環境局多摩環境事務所自然環境課鳥獣保護担当042-521-2948
 環境局自然環境部計画課鳥獣保護担当03-5388-3505
 保護の名目とは言え、個人で野生鳥獣を保持することは鳥獣保護法違反となり、善意の人道的な動機は斟酌されません。それ以前の問題として、野生鳥獣との直接的接触は、感染症や咬傷など、あなたの健康を害する可能性があります。
 必ず行政に委ねてください。尚、親からはぐれた雛およびカラスとドバトは東京都の保護対象外となります。特定外来生物に指定されている種に関しても保護対象外となります。